ロザリンは自分を奮い立たせて、悪名高き実業家、ジョック・アルノーのオフィスに乗り込んだ。ロザリンが相続した土地を売るよう、彼の部下から執拗に迫られ、耐えかねた彼女は、ジョックに直談判しにやってきたのだ。目の前に現れたのは、最高に魅力的で狼のように危険な目をした男。ロザリンは湧きあがる欲望をおさえて、土地を手放す気はないと明言した。だが、ジョックは気にも留めず、露骨にロザリンを眺めまわすと、彼女をディナーへと誘う。僕があきらめるように説得する時間をあげる、と言って。女の直感が警告するのを感じながらも、ロザリンはそのチャンスに賭けてみることにするが…。