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ありうべき最高の美学は虚無―生涯徹底した反リアリズム、芸術至上の立場を貫いた塚本邦雄。藤原定家等中世の歌人を理想とする塚本にとり俳諧は、近世という暗黒時代に咲く「異次元の巨花」であった。その輝かしい裔である現代俳人、石田波郷、西東三鬼、下村槐太、寺山修司、飯田蛇笏等、六九人の秀句一〇〇を選び、斬新かつ創造的評釈を展開。稀代のアンソロジストによって招喚された現代俳諧頌。