男の家には美しい女の死体があった。けれど男は「彼女は死んでいない」と言い張り―(『クックロビンの埋葬』)。「夜一人で道を歩いていると、頭に袋を被って、手に鉈を持った奴に首を刈られる」友人からそんな都市伝説を聞いた少年は―(『ヘッドハンティング』)。日常の隣に潜む、妖しい物語たち。それらを語るために私たちは集まった。もちろんリアルな話じゃない。それは怪奇小説サイトのオフ会で、ホラー好きの5人が、それぞれ紡いだ物語を披露するという集まりだ。だけど、彼らの話はあまりに生々しく、やがて現実と虚構は交差して…。